“目標を言葉として口に出せ!!”~人間の行動は言葉に出すことから始まる~

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第18回『グランビル』 副店長/伊藤さん

未だ売れる兆しのないハイブリッド立花が、成功者たちへのインタビューから、成功への秘訣と極意に迫る本企画。第18回は、キャバクラ『グランビル』で、副店長を務める伊藤さんに、“稼げる男の心得”を聞いてきた。運営責任者として、店舗の立て直しを図り、就任からわずか4ヶ月で軌道に乗せた、その経営手腕はまぎれもなく本物。キーワードとなるのは、“有言実行”だ。

ネガティブな問題に直面したとき、ついつい後回しにしがちなそこの君!! 今すぐ、その悪習を断て!! 大きなプロジェクトを前に不安を感じ、出来ない理由をついつい探してしまうそこの君!! 今すぐ、その思考の癖を改めるのだ!! 思慮深く真面目だけれど、今ひとつ結果がついてこないあなたに“有言実行”の精神が、翼を授けてくれるだろう。

キャバクラ『グランビル』副店長/伊藤さん細やかな気配りで信頼を勝ち取れ

―まず、お店の紹介、現在の仕事内容と給料を教えてください

キャバクラ『グランビル』で副店長を務める伊藤です。年齢は29歳です。このお店は、店長のポストが空席となっていますので、私が店舗の責任者として、ホール管理、キャストのマネジメント、広告媒体業務などを行なっています。給料は基本給+歩合で、多いときだと月70万円ほど。年収にすると700万円くらいです。

―かなり稼いでいらっしゃいますね!この業界で働き始めたきっかけは?

高校卒業後、専門学校に通いながら、バンド活動をしていました。当時、キャバクラのボーイとしてアルバイトを始めたのが最初です。専門学校卒業後は正社員として就職し、ラジオの番組制作の仕事をしていたのですが、仕事を楽しめず、2ヶ月ほどですぐに退職しました。それで再びこの業界で働き始めました。その後、何度か転職をしました。内装業や営業の仕事、スカウトをやっていたときもあります。2年ほど前に、このお店の系列店がオープンするというタイミングで、本格的に腰を据え、仕事を始めたという感じです。

―新入社員の仕事内容と給料は?

ウェイター業務からスタートします。夕方17時に出勤し、店内を掃除。次にテーブルセットを準備します。開店したら、キャストからオーダーを取ったり、ロックアイス、灰皿、コースターの交換などをやっていきます。給料は33万円からのスタートとなります。大切なことは、キャストを含めスタッフたちと信頼関係を築いていくことです。ウェイターで仕事ができる人は、細やかな気配りができ、お客さまからも信頼を勝ち取っていきます。キャストやお客さまに言われてからやるのではなく、先に気づいてあげることが大事です。信頼を得ることができれば、後々、役職が上がって、マネジメントの立場になったとき、みんなが支えてくれるでしょう。

キャバクラ『グランビル』副店長/伊藤さん

レスポンスは早く、誠意を持って

―稼げる男になるために、心得ておくべきことは何でしょうか?

キャバクラは接客業ですから、サービスを提供する側も人間、サービスを受ける側も人間です。なので、どうしてもマニュアル通りにいかないことはあります。正しいことをしても、ボタンの掛け違いでトラブルになることもあります。大切なのは、小さなことでもうやむやにしないこと。お客さまやキャストから頼まれたことがあれば、レスポンスは早く、きちっと対応してあげる。

もし、できないのならできないときちんと伝えてあげることですね。もしもお客さまからクレームがあったなら、誠意を持って迅速に対応しなければなりません。いい加減な対応でうやむやにしてしまうとトラブルが大きくなることだって有り得るので。失礼があったなら謝らなければなりません。クレームなど、あまり良くないことに対してきちんと向き合うのは大変なことだけど、やはり人間を相手にする仕事なので、誠実にやるべきことをやっていくよう心がけることが大切ではないでしょうか。

あと、これは上司からの教えでもありますが、有言実行ですね。とりあえず「やる」と言葉にだし、言い切ってから、行動をおこしていくこと。言葉として口に出さないと人間は行動しないものです。このお店を任された当初、あまり良い状況とは言えず、不安もありましたが、「お店を立て直す」と言葉に出し、そして行動に移した結果、キャストやスタッフ、上司の協力もあり4ヶ月で、かなり良くなりました。

―貧乏な時代はありましたか?

21、22歳の頃、バンド活動のために購入した楽器や機材などで、150万円ほどの借金があったので、その頃は全然お金がなかったですね。それでも実家暮らしで何とかなっていました。一番貧乏だったときは、一人暮らしで、スカウトの仕事をしていたとき。稼げる人は稼げるんだろうけど、僕は全然合わなかったです。食事は1週間ずっとそうめんを食べて過ごしたりしてました。もちろん薬味なんてものはありません、めんつゆだけで(笑)。

その意味では、『グランビル』でボーイとして働けば、生活は保障されます。寮もありますし、まかないは2食でます。仕事が終わればキャストだけでなくボーイの送りもあります。あとクリーニングも無料です。かなり充実していますので、やる気を持って、真面目に働く意志さえあれば応援してあげられると思います。頑張れば評価され、トントン拍子で役職が上がり、給料も増えます。私自身のことを言えば、2年で主任から副店長となりましたから。

―読者の方へメッセージを

少なからず偏見のある業界だけど、入ってみると面白いことはたくさんありますし、頑張って結果が出て、その対価として報酬をもらったときは、やっぱり嬉しいですよ。私としては、ハングリー精神があって、負けず嫌いの人と働きたいですね。どんどん下から突き上げてくるような仲間がいると私も燃えますから。私自身、今の地位にあぐらをかいているつもりはありません。自分の考えをしっかり持って、行動できる人と、上に上に挑戦していきたいです。

キャバクラ『グランビル』副店長/伊藤さん

Interviewer ハイブリッド立花

1983年生まれ。愛媛県出身。放送作家。文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』、Podcast『ユリオカ超特Q無謀な企て』、FMがいや『メロンチックのおらぶラジオ』等、多方面で活動。